2011年1月31日月曜日

Money, That's What I Want 。

失職中に、昔の女と話をする。いろいろと仕事の情報をお持ちの方だから。参考情報が欲しかったのさ。
彼女は、まぁ言うなれば「俺のすべてを知る人」のひとりなのだが、それイコール恋愛関係成立では無いのだな、ということを知ることができたのは勉強でした。
彼女を、愛せる訳では無い。

彼女の言うに、
「あんたはケチだからね。」

確かに。流石、「俺のすべてを知る人」だと思った次第です。
彼女は、「なるようになる」と言います。その感覚が、持てない。
おいら小さな金には拘らないのだが、中くらい以上の金には異常に執着するのだ。金に拘らない?違うな。「金が無い」という状態に異常に恐怖を感じるのだな。

小さい頃はあんまり金に執着が無かったのだが。浪人時代に相当絞り込まれた仕送りで暮らしたのが、金銭感覚の形成になったのだと思う。
浪人してたまプラーザの浪人寮に放り込まれ、四月のある日、モスバーガーに行った。その時のレシートを見て、出て行った金額を見たときがおいらの「金」を意識した最初だな。

それ以来、妙に金に執着する人格が形成されてしまったのだ。
多分、おいらは一生金に困ることは無いと思う。自分のすべてを売ってでも金を作るだろう。売れるものがあれば、すべて売るさ。

どうしても売りたくなくて、残るものがなんなのか、それは興味がある。
なんだか何も残らず売りそうだけどな。
 

2011年1月30日日曜日

エビフライ。

近所のとんかつ屋に行った。
10年程前の一時期、たまに仕事帰りに寄っていた。途中(2003年の冬だな)仕事が忙しくなり、閉店時間に帰ることが長期に渡り無くなった頃から足が遠のいた。

メニューは、主には定食の ロース、ヒレ、エビフライの並/上/特上 で、特上は3000円台のお値段だった。未だ喰ったことは無いね、特上は。

この失業中、ある日突然エビフライを食べたくなった。
とは言え正直エビフライって、好物では無い。もちろん、嫌いじゃ無いよ。海老なら天婦羅の方が海老を大切にしている気がする。これは、個人の感じ方の問題。
エビフライがなにかのシンボルだったのだと思う。別に、それを深く意味を汲み取って、解明したいだなんて思ってもいないが。でも欲求には従っておくべきだろう。
今晩、エビフライを食べに行った、近所のとんかつ屋へ。

(上)のエビフライ単品に、胡麻和え、ビールを一本もらう。
ほうれん草の胡麻和えには、ピーナッツが入っているようだ。わたしはピーナッツは嫌い。でも、食べる。ビールを飲む。
ここのところ10ヶ月は朝から酒を飲んでいたので、このビールはマラソンの何度目かの給水に過ぎなかった。有難味が薄れる。
エビフライが揚がる。
上は、車海老が二本。
エビフライを食べる。やはり、なんだかピンと来なかった。

ピンと来ない。生きるということはこれの繰り返しなのだろうな。なにを手に入れても、きっと手応えのようなものは感じないのではないか。こんなは ずじゃないんじゃないの?次はきっと、同じことをしてももっと「ハイ」になれるはずだ。またやってみよう。いい女とセックスすれば、もっと気持ち良くなれ るはずだ。別の男となら絶頂が味わえるかも。この感触は、違う。もっと、もっと。

という訳で、またいつかエビフライを食べることだろうよ。
その近所のとんかつ屋は、三月いっぱいで店を閉めるそうだ。四十年、営業していたという。