2011年4月30日土曜日

社会性の問題。

シロアリ。
これは、「真社会性」を得たゴキブリの近縁生物。植物性のものを食べる。

アリ。
これは、「真社会性」を得た、羽根の無いスズメバチの近縁種。動物性のものを食べる。

「真社会性」というのは、中に「不妊」のタイプを内包する。自身の血縁を守ることにだけ特化して、自身は生殖能力を持たない。そういう層を内包する生物群。

寄生バチの一種は卵の状態で寄生し、その先で卵内の胚が分裂し複数の子が出来る。その中の最初の個体は極端に顎が発達し、生殖能力を持たない。これは寄生先に他種が侵入した際に顎で敵を攻撃するため。この個体は成熟せずに死ぬ。


生物は「自身の遺伝子を残す」という目的を持っていると当然の如く思っていたのだが、必ずしもそういう訳では無い、というのは新鮮だ。

真社会性は主に昆虫でみられるのだが、エビの一種や、そして哺乳類でもハダカデバネズミというネズミの一種では真社会性が行われている。
哺乳類で、だよ。
ちなみにハダカデバネズミ、昔上野動物園で見たんだが、この外見のキモさって無いね。興味があったらご自身で検索。


先日俺って子供欲しいのかな? と考えていて、ふっと頭を過ったのは
「なんでそんな金かかるもん欲しがんのかね?」
という言葉だった。おー我ながら凄いこと言うなぁ、なんて思ったり。

でも似たような感覚の人って、実は多いんじゃないかね。
そうなると「不妊の層」を持つことになるのか。
ということは人類は、偽「真社会性」を獲得しているのか?

なんて考えたりしてさ。
そんなことばっかり考えている。頭の体操。
 

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