2012年9月23日日曜日

Zoo 。(ちんぱん篇)

動物園に行ってきた。先週の日曜日のことだ。

あまり動物について書かないので知られているかは知らないが、いわゆる「いきもの」好きなんだよね。「いぬさん」「ねこさん」「うさぎさん」とかじゃなくて、もっと多様な「いきもの」。
爬虫類が大好きで、嫌いだけど両生類とか節足動物昆虫類とかも知ってる。甲殻類も面白いね。軟体動物は頭足類が面白い。
そういう「いきもの」好き。

脊椎動物に関しては鳥類はあまり詳しく無い。哺乳類は、多少、かな。で、哺乳類でも霊長類(今ではそう呼ばないらしいが)は疎い。
霊長類。人間が属するグループ。猿、だ。

最近、なんだかテレビ番組に出ていたチンパンジーが飼育関係者を襲ったという記事があって、チンパンジーについて調べたんだな。

チンパンジーというと、なんとなく「知的で」「温厚で」「親しみの持てる」「人間に近い」動物、というイメージを、持ってませんか市井に暮らす人々よ。

実際は、「知的で」「怪力で」「人間と同じで不条理に攻撃的」な動物のようなのだよね。チンパンジーでググれば、上位に出て来るのは「チンパンジーに顔を喰われた人の写真」だよ。とても見る気しないが。

成獣雄の体重は50kgというから、人間で言うと「相当小柄な」人並みなのだが、握力だけで軽く300kg、片腕だけでひょいひょい自重を支えて移動可能な腕力、跳躍力を備えている。
そして、同種族間で子殺しや雄をリンチ死に追い込む「人並みの残忍さ」をもったキャラクターなんだそうだ。
人間とさしでやり合ったら、接近戦に持ち込まれたら勝ちようが無いだろうね。

「顔をもぎ取られる」

らしいよ。握力300kgで。
アフリカで4WDで走行中チンパンジーに襲われた人々の記録があるが、「素手で」フロントガラスを叩き割り、運転手を首根っこ掴んで引き摺り降ろし、顔面を喰い尽くして殺害し、他の乗員も命からがらに逃げたそうだ。


なんだかネガティヴ・キャンペーンになってるな。
いいたいことは、安易にメディアが作ったイメージに惑わされるな、ということ。チンパンジーは猛獣だってこと。


そんな彼等を見たくて、ぼうっと多摩動物園に行ってきたってさ。
なんだか平和で楽しそうな群れが暮らしていたがね。

動物園は面白い。ライオンの飼育風景がとても面白かったんだが、またいつか。
 

2012年9月15日土曜日

しーな。

中国人はよく働く。

20年前、コンビニで一緒に深夜バイトしていたシュウさんというおじさんは、昼は蕎麦屋で働き、夜はコンビニだった。おしゃべりでずっとしゃべり倒して、よく働いて、「ハイ、ワタシヤスムネ」といって横になってサボってくかーっと眠り、起きてはまた働いて帰っていった。

「ワタシネ、先生ト呼バレタイ。先生ハ中国デハ、スゴイ尊敬サレテル人ノコトネ。ダカラワタシ先生ト呼バレルヨウニ頑張ルネ。」
シュウさん、なにやってんのかな今頃。「先生」にはなれたんだろうか。

職場の裏の中華料理屋は中国人スタッフばかりの店で、昼時はなぜかゲロ込みなのに少ない人数で回してるのでバタバタになって働いとるよ。いつも弁当を買ってるので、顔覚えられた。愛想がいいねえちゃん達だ。


また職場の近所のコンビニは中国人バイトが多く、たどたどしい言葉だがなんとか働いとる。「日本式サービス業」ってのを国に帰って広めてもらえれば、と思う。

愛想のいいお兄ちゃんがひとりいるんだよな。頑張れよ。

ついこないだまでヒキコモリやってた頃、「学生の就職難」っていうのをずっと夕方テレビで特集していてね。今時企業が随分と「中国人留学生」を採用して、日本人学生を採る枠が無いって言ってた。

日本の大卒予定者と中国人留学生を並べると、まぁ語学は仕方無いとしてもバイタリティが全然違うってさ。
そうなんだろうなーと思いながらみていた。
勝手に「日本人=サムライ」みたいなこと言うのかも知れないけど、実際今時の日本人に「サムライ」っぽさは無いよな。自戒を込めてだが、みんなへなちょこだ。


中国側の最近の日本評を読むと、まぁ痛いところ突いてるね、みたいなことも書いてあってね。

「以前なら周辺の島で隣国がなにやろうと平然としていた。最近になって騒ぎ立てるのは、国力が弱って自信が無くなってきているからだ。」
だとさ。ちょっと苦笑した。確かによく吠えるのは弱い犬だ。

別に日本は「侵略」をしようと思ってる訳じゃないんだろうけどね。

北方四島と竹島と尖閣諸島までが自国領ってことが確約されれば、あとはそん中でおとなしく暮らすさ。そうだよねぇ。
 

2012年9月8日土曜日

王様の耳はロバの耳と叫ぶ場所を選ぶ。


こういうところにモノ書くってのは無制限に人目に触れるわけで、自分以外の人間も絡んでくると、厄介なんだよな。
ここに僕が「自分のこと」しか書かないのは、承諾を得ていない他人のことを挙げると面倒に巻き込まれかねん、ということだ。
最近デビ夫人が「この人極悪非道です!」って実際は無関係な他人の実名と写真をブログに掲載したことがあったが、あんなの犯罪だよ。相手に経済的な損失を与えたようだしな。正義をはき違えている。世の中自分が正義だと思っている人間ほど厄介な奴は居ない。

という訳で、今日はなんの結果結論事実を示さずに終るという、もどかしい話。




知人女性のブログに、こんなエピソードが。彼女、生計のどれくらいかを文章関連で得ている(多才な方なので100%じゃないのね)、いわばそっちのプロ。

ある晩、遊び倒して電車で帰宅しようと都会の駅の通路を急いで歩いていると、向かいから歩いてきた若い男がいきなり

「一杯つきあってもらえませんか?」
これはナンパかと思い無視を決め込むと、
「今日一日、僕なにもいいことが無かったんです。ここでなにもなく帰ると駄目になってしまいそうなんです。」
といって立ち尽くして泣いていたそうだ。まぁそれでも無視して帰ったそうだが。

彼女の弁。こんなことが(ドラマとかじゃ無く)現実にあるのね。

現実にも関わらず、仮にこのエピソードを小説にしても陳腐で駄目よね。

実際にこんなの小説にでもしたら、「そんなこと、ある訳無いじゃん。」で片付けられそうだ。想像しても面白く無い。




事実は小説より奇なり、とはいうが。昔僕は2つほど「現実離れ」した体験をしたことがある。ひとつは「事件」がらみで、もうひとつは「ビジュアル」がらみである。
もちろんちょっと暈して表現している。

前者はもしその体験記を「当時」週刊誌にでも売り込んだら掲載間違い無し。ただし可能性は低いが、「消される」危険性を孕んではいた。世界中が大騒ぎになっていた。


後者は、ビジュアル込みで説明しないとまったく説得力が無い。いわゆる「音楽マンガが説得力持たない」のと同じパターン。

随分と摩訶不思議な体験をしたんだが、その映像を共有している人なら「ああそういうこともあるだろね」で通じるんだけどな。他の知らない人に話したことはあるが、みんなポカンとしてるか嘘だろ話大きくしてるだろ、といった反応。

両者ほんの数年の間に立て続けに起ったことで(デカい話がその2つで、小さなゴタゴタはその間もいろいろあった)、なんとなくその後信仰に目覚め神に帰依するようになってから、その手のことは起らなくなった。神のご加護です。

こっちの方がヤバいか。



で。つい先日あるマンガを読んでいて、「いやこのマンガみたいなこと、実際に体験してるじゃん。」と思ってその以前の体験を掘り起こしていたら、なんだかそれらしきを見つけてしまったんだな。随分と長い年月を経て。しかも意外な形で。

それがどれくらい意外かというと、(これもマンガかよ)ヘルタースケルターでスーパースターのりりこが事件を境に忽然と姿を消すのだが、その数年後、不意にメキシコのフリークス・ショウで彼女を発見する、というくらい意外。

今、ちょうど(ヘルタースケルターに例えるなら)フリークス・ショウに出ているのがりりこなのか?と疑っているくらいの段階か。



僕も歳をとった。護るべきものはあまり無いのだが、それでも若い頃のように身体や精神が思い通りに躍動はしなくなった。
今そのフリークス・ショウに出掛けて、りりこの現実を確かめるのか、それとも見なかったことにして平穏に暮らすのか、どうにも判断がつきかねるんだよね。