2011年8月26日金曜日

アカベ。

今朝、人間ドックに行った。おかげで昨晩なにもせずぽけっと時間を潰していた。21時までしか飲食をしてはいけないのだ。
何を思ったか、AKB48のプロモをyoutubeで観ていた。
というのも、最近(楽曲的には)

「AKB48の全盛期は『ポニーテールとシュシュ』『ヘビーローテーション』だったんじゃないか?」

と沸々と思っていたから。
やっぱりポニーテールとシュシュはいい曲だ。
ヘビーローテーションは、そのまま歌詞を変えて家電量販店のCMソングに使えそうだ。褒め言葉だが。

ブランド論を考えていた時に、「AKB」ってのは良質の「ブランド」なんだな、と思ったのさ。AKB とブランドについての考察は以前書こうと思ったのだが、途中で挫折した。
「然程かわいく無い娘達が」「AKB のブランドで人気モノになる」という構図。これこそがブランド力って奴なんだよな。
秋元康氏以外のプロデュースによる後追いグループがことごとく成功していない、というのも、当人達の力(それを欠片も認めていない訳じゃ無いよ)の及ばぬ大きな「ブランド力」の成せる業ってやつさ。

ブランドの構築ノウハウなんてものがあれば、そりゃ重宝されるさ。
ここの読者の皆様も、ここに来ればちとどんよりと鉛色の空の下にいる気分になれる、という期待感。これもブランド。威張るな。


人間ドックの話を書こうと思ったが、なんだかもういいや。もし次回覚えていれば。
ポニーテールとシュシュは、結構いい。
 

2011年8月19日金曜日

夏も終わり。

昔、水母の夜という歌を歌った。水母の夜、という言葉以外思い出せることが無い。
多分、水母の夜は誰もわたしを求めない、とかいう歌だったような気がする。15年程前の話だ。

役を貰えると、結構巧く演じるのですよ。役さえ貰えればね。
但し自分で役を考えることはしない。
そして役の無い時は、ゴミ捨て場の傍らの酔っぱらいの嘔吐物みたいな存在だ。なんでもいいから役を下さい。絶対ご満足差し上げますことよ。

大体それなりに生きて来たので、あまり自分が「自身で幸福感を得ることができる」タイプでは無いことはもう分かった。自家発電しないのだよ、ポジティヴな方向へは。
今日、幸せそうな人をボケッと眺めていたのだが、なんとなく幸せな気分になった。あんまりこういうことは無いんだけれどもね。
寄生虫みたいなもんだ。あなたの幸福は、わたしを幸福にします。

猫だけが生き甲斐。とかいうと猫可愛がりしていると思われるかも知れませんが、猫にかける言葉のトップ2は、「どいて。」「だめ!」だ。
酷いもんだ。
 

2011年8月17日水曜日

老衰と毛と知らないこと。


子供が老衰で亡くなって。

いや今一この感覚が分からなかったのだが、とある猫の話。
親猫と、その子供猫の二匹を飼っていたのだそうだ。そうしたら、親はまだ元気なのだけれど、子供が年老いて亡くなったそう。

猫の寿命は13年くらい。そして生後1年くらいで子供が作れる。
だから親が1歳くらいで出来た子供とは、歳をとると年齢差が1歳しかないから肉体的衰えの差なんてほとんど同じなんだってさ。
個体差で、年齢若い方が先にくたばるってことが起るらしい。
子供が老衰で亡くなって。

人間では、仮に寿命を80年、子作りを20歳としようか。親と子の間には20年があるから、親がくたばる80歳に子は60歳。
まだまだ子は元気だね。

そう考えると、猫って不思議。



人間の体に、なぜ毛が生えてないか。
これは調理の時に手間を省くために品種改良されたんだとさ。
たまに、身長18mぐらいの知的生命体が人間を捕食することを想像する。
人間狩りをしては畜養して、適当な頃合いで調理して喰うの。

それとか、巨大な生物が高層ビルにしがみついて、長い粘性の舌を窓ガラス破って突っ込んで、人間をからめとって喰うの。
高層ビルが蟻塚に見えて仕方無いんだよな。アリクイのバケモンみたいな生物に喰われる人間。

それでいいような気がする。



人間ってお互いのことなんにも知らないよねー。
僕のことを知っている人ってどれくらいいるんだろう?なんて思ったりする。

これから知り合う方とは今以降の僕しか知らないんだろうけれど、今の僕は過去の40年間の蓄積によってできてるんだよねー。

なんてことを考えた。僕は親のことすら知らないよ。
 

2011年8月7日日曜日

木更津。

※ 千葉のみなさまごめんなさい。


まず、地方出身上京者にとって千葉は謎だ。都内を走るクルマの袖ヶ浦とか、習志野ナンバーが読めるようになるのに上京何年か。
千葉というのが東京寄り、成田寄り、内房、外房(房総半島の東京湾側か、太平洋に面している方か)みたいなエリアに分かれていること。こんなのが理解出来たのも極最近だ。浦安と浦和って違うのね。

いや千葉の方には悪いが、関東圏以外の人がこれ読んでもなにがなんだか、くらいの認識しかないはず。
おいらが「静岡出身です」というと「サッカーやってたの?(清水じゃねーよ)」「鰻パイ食べるの?(それ浜松だし)」というのと同じだな。

おいらにとっての千葉ってのはパタリロでノース・ダコタ出身のヒューイットを脅す時の
「このアメリカの千葉県民」
という台詞で印象付けられた。
月光仮面が怪人を追ってバイクで千葉に入るのだが、途中で遭難して死ぬんだそうだ。
この件はパタリロの作者に文句言ってくれ。


無職の頃、千葉って行ってみようかと思ったが、東京の隣に行くにも拘らず交通費がバカにならんので諦めていたのだが。
今朝、ふと「木更津に行ってみよう」と思った。
木更津なんて地名、木更津キャッツアイが無ければ知らなかったろうに。別に木更津キャッツアイ、観たこと無いんだけど。(面白そうだね。)

交通費、片道1500円くらいか。時間?おいこんだけありゃ実家に帰れるぜ。まぁいい。スイカとカメラがありゃ他なにも要らないさ。夏の土曜日の午前中。

最寄り駅に着くと「ポケモンラリー」が始まっていた。あんまり子供の楽しみにケチつけたく無いんだけど、ありゃ毎年五月蝿いよ。
飯田橋から総武線に乗り込む。中央線と総武線の違いが最近ようやく分かったおいらは、今日初めて「総」「武」線であることを実体験した。

千葉駅から内房線に乗り換えたのだが、内房線に乗った瞬間から、それまでの「東京の延長」から「ローカル線」に変わる。
ガラガラの車両の中は、横椅子の二人分を使って座る。
途中から乗ってきた完全に柳沢慎吾調の男はデカい声で歌を歌い、口笛を吹き、携帯電話で話をし、二つ折り携帯電話を開け閉めする時にパチコンパチコンとデカい音を立てた。
千葉怖いな。イヤホンでレッド・ゼッペリン聴いていてもそれが分かるくらいだから、イヤホンして無ければ耐えられんかっただろう。
こういう輩は、「自己客観視能力の欠如」か「歪んだ自己顕示欲」のどちらかなのだろうが。

木更津に着く。
「どうせ臨海地方都市なんだろ?」と思っていたおいらの期待を、いい意味で裏切ってくれた。

なにも無い、駅前から港に向かうただ広い4車線の道路は、縮尺が狂っていくら歩いても進んだ実感が湧かない。
限りなく180度に近く空を見渡せる。霞ヶ関の機能をそのまま移植することが出来るくらい、なにも無い地が広がる。
港から半島の対岸を眺めると、遥か彼方に蜃気楼のように高層ビル群が浮かんでいた。この街の連中は、この景色をどう思うのだろうよ。

なにも無い。いや、なにかはあるんだが、なにも無いんだよ。蝉の抜殻みたいに、そこになにかはあっても、それ自体に意味は無い。
ゴリラーマンで藤本がウォークマンでジミヘンのフリーダムを聴いてる場面があるのだが。木更津という街は、そんな気分の街だ。
Get out from here, Freedom


なにか地のモンでも喰おうと思ってふらっと入った店は、「店で適当に海鮮物を選んで金を払い、席で焼いて食べる式」の店だった。BBQ形式なんだな。結構人が入っていた。
ひとりでビール飲みながらBBQさ。ごめんよ雰囲気悪くしてな。
しかし、こういうセルフ形式の店ってさ。素人が焼いたって美味く出来ないだろ?焼き慣れなきゃ食べ頃も分からんだろうに。一個800円と600円の岩牡蠣の、600円の方は明らかに焼き過ぎた。


店を出る。駅まで長い道程を戻る。駅前の巨大ビル内には、店舗が入っていなかった。ガラガラだ。それでも巨大なビルには空調が利いていて、老人や中学生が涼みに来ていた。
蝉の抜殻みたいだな。そう思った。