2010年5月10日月曜日

睡眠/犬/肉/臭い。

朝、目覚めた後、また眠りに落ちた。なんだか身体が重力に抗えなくなって、ベッドに吸い込まれそうだった。

睡眠というのは、あたまとからだを休めるのであろうが、たまにそのバランスが悪い時があるな。
意識はある程度あるのにも関わらず、身体の力がまったく抜けてしまい、筋肉が弛緩していることが感じられる。頭で、動こうと思うと身体がとても重たいことに気付く。頭が、客体視した自分の身体を持ち上げようとするのだが、その時普段意識することなく動いていた身体が、「重さを持った物体」であることに気付くのである。
そして、面倒臭くなって、もういいや、目を閉じて、眠る。

なんとなく、死ぬ時もそんな感じかも知れないな。面倒臭くなって、もういいや、目を閉じて、死ぬ。

金曜土曜と、とある暗がりの密室でひとり4時間程過ごしたのであるが、二日目、土曜日はなんとなくうちに転がっていた漫画を一冊持っていった。
別に漫画がなくても、暗闇で4時間程度過ごすことは出来るのだがね。

I WANNA BE YOUR DOG という短編集が家にあった。

多分気が滅入る内容だと思われるので、大して目を通していないのだ。覚えて無いから新鮮な気持ちで読めるだろう。
タイトルは、ストゥージーズの曲だよな。好きかい?イギー・ポップ。おいらにはよく分からないよ。
表題作以外の短編を暗がりで読んでいた。やっぱり、気が滅入る話が多く、暴力に依ってエクスタシーを得る夫とそれを理解する元モデルの妻が、第三者(犠牲者)を殺害してその興奮からセックスをする話が載っていた。
二人は子宝に恵まれ、幸せに老後を過ごしたそうだ。

「俺は、喰われて死にたい。」ってのは岩井俊二の映画の台詞だったかな。

スーパーの食肉売り場のパック入りの肉だってさ。別に同じように加工すれば人間の肉だって見た目は変わらないでしょうに。

要するに、多くの生命は「喰って」「喰われて」暮らしているということだ。
肉食の猛獣だって、野垂れ死んだ後はシデムシやハエに喰われる訳だ。
その点、日本では死後すぐ火葬されるので、ああ、そうか。

日本人は、食い逃げだな。

鳥葬ってのはその点、「喰って」「喰われる」ので理にかなってるかも。
なにが「理」なのか分からんが。


何だか分からんが、今日スーパーで買った5割引の手羽先が、やっぱり結構臭ってたのが気になったのだ。全部喰ったが。
なんか、肉棄てるって、嫌な気分でしょ。
 

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