2012年1月3日火曜日

猫。(新年の風景pt1)

あけましておめでとうございます。
正月は毎度実家に帰るので、31日の18時から3日の6時半まで60時間程実家に滞在しました。

今年は妹夫婦が帰省し、義弟がひとり夜間はホテルに追いやられました。父、母、おいら、妹、甥、義弟で、義弟だけ夜ホテルに帰り、朝こちらに来るという生活です。
嫁の実家に行くってのも大変ですな。おいら独り身で良かったですたい。

母方の親戚連中にバタバタと会ってきましたが、親戚というのも面白い人間模様です。おいらが生きなかった人生を生きている身近な人間というのは、何かしら刺激になりますね。
昨春父方の祖母が亡くなって父方の親戚連中と過ごした期間というのもとても刺激的だったのですが、あまりにもダイレクトに公開情報として書き記すのが困難なのでそのまま放ったらかしです。
いつも「自分のことばかり書いて、どんだけ自分好きだよ?」と言われますが、他人のことを事細かに描写することは「出来無い」んですよ、ノン・フィクションでは。


あまり害のない範囲で記録に残そうと思う。
今回の帰省は、甥、この1月3日って今日か、に2歳になる甥のことでも後日書き記そうとは思うのだがね。今日は、止めとく。そうやって書くことも忘れられ去られるのだろうけれども。


pt1。猫。

猫を連れて帰る。うちは母が「ケモノ」嫌いなので、猫の檻を家に組み立てて、母が「リラックスする」時間は檻に入れておくのだね。
うちの猫は、「おいらと共に住む家」が縄張りで、その外は「興味はあれども行きはしない」世界なのだよ。
んでも実家には何度か連れて帰ったお陰で、そこは「害の無いところ」と認識している。

さて。
4年強程うちの猫さまとたった二人で同居しているのだが、猫のおいらに対するべっとり具合は異常だね。言っちゃ悪いが、うちの猫はおいらのことが好きなんだよ。おいら人間には人気無いけどね。人間には煙たがられるがね。
そうするとさ。ひとつ疑問が湧く訳だよ。

「うちの猫は、他に選択肢が無いからおいらに愛想良くしているだけなのではないか?」

つまり、「一緒にいてくれさえいれば、誰でもいいんだよ。んで、たまたま一緒にいるのがこの人間に好かれない冴えないおっさんだということさ。」ってことかい?
これは長年の謎。
うちに人が来れば、誰にでも愛想振りまくからな。

結局、おいら誰にでも愛想のいい奴の愛情なんて信じられないって訳さ。これだけ卑屈な人生を歩んでいるとな。みんなに愛想のいいオンナは信じられないとさ。自分に対する愛情の「確信」を持てるまではね。だから面倒臭がられるんだね。

さて。実家に猫連れて帰る。
うちのおとっつぁんとおっかさんには何度か会ってるのだが、妹、義弟、そして甥(2歳になる直前)とは殆ど接触が無い。

ちなみにうちの猫は、「人間」は平気だが、「犬・猫」は恐怖のエイリアンなのよ。
おいらの懸念としては、「甥(2歳になる直前)」を人間として認識するのか、エイリアンとして認識するのか、、、なのだが。

いざ実家に入るとだね。
おいらの家に居る時の甘ったるい子猫の顔では無くなって、むっくりしたケモノの顔になってしまったよ。成人した「虎」のような顔だね。
んで、警戒して家の中をパトロールしていたさ。妹一家には愛想振りまかないね。
うちの親父にはそこそこ心許しているようだったが。
試しに甥に触らせようとしたら、毛を逆立てて結構危険な勢いで牙を剥いて威嚇していた。

どうやらね。人間の誰が誰たるかを認識しているようだよ。個人を認識出来るのだね。

それでも2晩程過ごすと猫の顔も「子猫顔」に戻り、義弟の近くにも来るようにはなったがね。結局のところ、人間のことを「自分以外の他者一般」という一括での認識では無いようだ。

長年の疑問は解けたと思っていいのやら。
のほほんと、そろそろ5歳になる「子猫顔」の奴と帰京したベッドの上で寝転んでの正月三日であります。んまーい。
 

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