2010年8月9日月曜日

サム・ガールズ。

ふと、気になったので「彩」をかける。

言わずと知れた、世界で最も贅沢な作り方をしたポピュラー・ミュージックのアルバムだ。しかし今まで、一度もいいと思ったことは無い。
こんなアルバムよりは、「Led Zeppelin」や「Please Please Me」の方が遥かに好きだ。

でも、ある日突然このアルバムを「素晴らしい」とかいい始めるのかな。
きっと、痩せ飢えた野良犬の最後の犬歯も抜かれる時のことだろう。
歯のすべて抜けた野良犬は、飢え死ぬのを待つだけだ。


長いことベッドで過ごしている。シーツが夏の脂を吸っている。
ベッド・マットも、羽毛布団も水洗いした。でも肌に触れるシーツは、ほんの数日で脂を吸ってしまう。
一瞬、蛋白質の古びたような臭いがした気がした。もう一度嗅いでもその臭いは感じられなかった。

10数年「ステディ」な関係の人間がいないのだが。
これは自分を客観視する上で、大きな欠落のように思えた。今。
鏡みたいなもんだな。

散々わたしの総てを振り回したオンナは、わたしのことを
「あなたはカテゴライズ・フェチなのよ。」
と皮肉っぽく言った。短い期間で、よくそこまで「的を射た」表現でわたしを言い表したものだ。

わたしと共依存関係に陥ったオンナは、わたしと離れたくて散々わたしのことを悪く言った。わたしの嫌がる言葉を知りつくしていたのだろう。
結局、その努力虚しく彼女からはわたしを放棄出来なかった訳だが。

理由も無く消えたオンナは、別にどうでもいいんだ。わたしを見限った「理由」だけ教えて欲しい。


鏡だな。相手を通して、自分のことを知る。
10数年、人を通して自分を見ることが無い。「自分だけを映し自分だけを見る」鏡が、曇っていると自分を大きく見誤る。というか、誤っているから今こんな生活をしているのだろうが。

しかし、常に自分のことしか考えていないのだろうね。それは大きな欠陥だ。
まぁいいや。今は、すこし世間に甘えよう。鏡が欲しい。
 

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