2010年8月27日金曜日

今宵はきみと。


昔、知り合いの編集者が

「オカルト雑誌にいた頃は世を挙げてオカルトブームだと思ってたが、ゲーム雑誌に移ったら世を挙げてゲームブームで驚いた」

と言ってた。人は自分の周囲の小さな世界を普遍化しがち。
自分がいるのは非常に偏った小さな世界に過ぎないという認識を忘れがち。

↑↑

というのが敬愛する中村うさぎ女史のツイッタで発信されていた。
(極々一部改変)

まったくもって同意するのだな。

「どうやら自分の考えというのは世間一般のマジョリティではない」

ということに気付いたところからおいらは始まっているので、この辺は敏感だ。
そしてまた偶然にも「心理学」とか「マーケティング」とかと20年あまり関わってしまったので、その手の思考はさらに強化されたようにも思う。 マイノリティの視点からマジョリティを把握するのだな。

ここが鈍いタイプの人間が受入れ難い。まぁおいらも「正解」というものは分からないのではあるが、少なくとも

「自分の答えに対して常に疑問を持って、自分なりの『肯定的見解』『否定的見解』を反芻しながら持論を形成する」

タイプの人間でないと、付合っていて浅さを感じて鼻で笑ってお仕舞いになりがちだ。

「自分が正しいと思った時点で人間の過ちが始まる」

ものだと思う。 という訳で今日もおいら過りまくってます。



AKB48という娘たちも、流石にここまで露出が多いと接する機会が多くなるな。
新曲のタイトルが「ヘビーローテーション」か。言葉の選び方が巧みだな。
いきなりマイナー・コードのサビから始まってポップな平メロってのはBeatles
のShe Loves You と同じじゃないか。

女子高生の制服みたいな彼女らのコスチューム、屈託の無い笑顔(それは作られたものかも知れないが)は、そのまんまファンの

「頭の中で作られてはいたものの、決して存在しなかった自分達のハイスクール・ライフ」

を体現しているのかもな。
重要なのは、それは「決して存在しない」って認識だ。甘酸っぱい高校生活、なんてのはドラマや漫画の中にしか存在しないんだよ。
ほんの少しだけ夢を見たら、現実に帰らないと。夢の中だけで暮せはしないのだから。



そろそろキミも意地張ってないでおいらのモノになり給へ。結婚しよう。



という訳で、「今宵はきみと」。
Bob Dylan の69年の曲だが、Jeff Beck Group の映像が見つかったので。
元曲も、このベック版も大好き。

http://www.youtube.com/watch?v=A8CoC-S1DY4

いい夢見てくださいね。
 

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