2010年4月9日金曜日

東京風景。

東京は快晴。久々に陽の光を見る。
とは言え、気温は低かったので朝飯を喰った後また寝てしまった。


夕方早め、そんな陽が勿体無く、自転車に乗って出掛ける、あても無く。
山手通りを暫く行くと西武新宿線を跨ぐ。西武新宿線。不毛の地。
いやこう言っては失礼だが、この路線の界隈というのはあまり「街」が出来ないのだな。住宅が目一杯広がって、それまで。

田舎から上京してきた者の感覚としては、それはそれは「東京」ってのは「特別な街」で、住民はみんなレディ・ガガみたいなのばかりでなくてはならんのだ。
とはいえね。別に東京だってさ、「普通の人」が沢山住んでいて、それが大半なんだよ。おいらも相対的に見ればかなり都心に住んでいるのだが、そこから自転車で十分もこげば、その風景を切取ってみればそれはどこの地方の住宅地と言っても分からぬ風景となる。
東京が他と異なるのは「背景に山が写らない」ことと「住宅が異様に密接している」ことくらいだろう。

昔ふらっと一人でクラブに入ったらその日はボンデージ・ナイトだったらしく、ラバーマスクと淵だけのラバーのブラジャーのおねいちゃんがおっぱい丸出しで踊っていて「こりゃこりゃ東京の風景ですな。」と思ったもんだったが。でも東京のおねいちゃんがみんなおっぱい丸出しで踊ってたらそりゃおかしいわな。
大半は市井の人々だ。たまたま首都東京に住所があるだけなんだよな。


中野まで出て、そのまま中野通りを戻る。

桜が四車線の両側からアーチのように花を咲かせ誇っていた。
先日母が
「桜は良く無いね。桜は暗くなる。いけません。」
と言っていた。でもまぁ、天気のいい日であれば桜も美しいよ。

15年、真面目に働いた。良く無いのは、誰も「抜き方」を教えてくれなかったことだ、只管に働いたよ。結局、会社辞めなきゃずっと気合いの入ったままだったんだろうな、後20年居たとして、それはそれで途中でパンクしていただろうよ。
いや「教えてくれなかった」のでは無くて、そういう人間だ、ということだろうな、人のせいにするな。
常に気合いが入っていたから客には好かれただろうが、でももう自分の限界だ。結局、そういうことだ。


ちょっとした「休み」だな。
ひとりでいつものすし屋に行って、
「今日は早いのね。」「無職だからさ。」
鳥貝が生だよ、今の季節だけだね。

少し酔って家に帰ると、アルバイトの面接の案内が届いていた。
 

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