2012年3月26日月曜日

アラレちゃんのメガネ。

久し振りに渋谷に出る。なんとなく街の空気を吸いたくなった。それだけの理由。
「センター街」は「バスケットボールストリート」と名称を変えようと躍起になっているようだが、浸透しないよね、きっと。意味分かんないもん。

お天気の日曜午後のセンター街なんて混んでいるものだ、とは知っているのだけれど、それにしてもいつもに増して混んでいる。よく見ると「こどもたち」の比率が高い。
なんだよ、竹下通りにだけ行ってろよ。
ものの数分で気分が悪くなった。人の渦で「あた」っちまったようだ。あまりにも多種多様の人々がいて、それぞれの思念のようなものがよどんで頭上 に渦を作っている。ゆっくりゆっくりではあるが、自分も渦に巻き込まれているのが分かる。二本の足で地面に立ち、踏ん張り続けるのは大変だよ。

「大人は分かってくれない」という言葉はあるが、実際問題ここにいるハイ・ティーンの子供達と僕が「分かり合える」かと言えば、なかなか難しいだろうな。
僕がハイ・ティーンだった頃と、世界は随分と変わり過ぎている。まわりの環境はそれなりに人格や嗜好、思考に影響するのだろうよ。

君たちの生きている環境と僕が過ごした環境は、全く別物だ。
空虚な1980年代、時代はプラスチックのガムを噛みながら「オイシイね!」と言わねばならないような風潮だった。家には金は無かったが、世間は金回りがよかった。
光ゲンジがローラースケートでニコニコ笑っていたよ。アイドルが「不良性」をうたわなくなって来た初期かねぇ。今のジャニーズは妙に「優等生」だもんね。
日本の金持ちが世界の高級品を買い漁っていた。下品だな。そう思った。金があるのが下品なのではない。買い物の仕方が下品なんだよ。道具の使い方を知らずに手に入れても仕方無い。結局持て余すだけだ。

今の若い子の間ではアラレちゃんのような伊達眼鏡が流行っているようだね。大勢していたよ。チープな物欲だね。微笑ましいね。
欲しいものを沢山箇条書きにして書き出すといいよ。そしてひとつずつ手に入れるんだ。どうしても手に入らないものは消していくのね。そうして手に入れたものと、諦めたものを線で塗りつぶして、ある日「欲しいもの」リストにものが無くなる日が来るから。
そうしたら、ちょっと明日の過ごし方について語り合ってみようか。

さて、隣の駅にバーを見つけたのでたまには通ってみようかと思っている。
 

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