2012年5月2日水曜日

子供より親が大事。

ゴールデンウィークですねぇ。いえ別になにも無いですがね。

5月1日、火曜日。これ、なにも無いから出勤日。こういうタイミングって電車が空いてるのかな、と思ったが「ガラガラに空いてる」では無くって、ちょっと空いてるだけだった。
僕は「ちょっとだけ空いてる」席に座るのが苦手で、ガラガラに空いてないとあんまり電車で座らない。飲み屋も一緒。ガラガラの飲み屋でボケッとするのが好き。

だからいつものように扉脇で木偶の坊よろしく立っていた。
近くの席では小学生の兄と弟。休みなんだろな。なんだかやたらとはしゃいでいた。他には制服姿の小学生もいたから、学校ごとに休みか否か、違うんだね。
んでその兄弟2人、3人がけの席を占拠していたのだね。

東京の電車の席って、横にずーっと座れる訳じゃ無くって、2人分とか3人分とかの間に鉄柱が入って、例えば2、3、2とかいう感じで間が区切れてんのよ。
これは7人がけのところに「ゆったり5人」とかでかけさせないような配慮なんだろう。一目で「ここは2人分」「ここは3人分」って感じにして、7人座らせんのさ。

んで小学生兄弟2人、これからどこへ行くのか、3人がけに2人でどっかり座っていたよ。はしゃぎながら。

んまぁ、休日ではしゃぐというのは、気持ち分かる。そりゃ楽しいよ。でもな、キミ達は我々労働者の汗の恩恵に授かって納税しなくても楽しく暮らせる訳だ。今日も働く労働者が、1人でも多く座れるように配慮すべきではなかろうか。
キミ達が2人分に座って楽しくしている分には問題無いのだよ。せめてもう1人、労働者を座らせなさいよ。

と心の中でブツクサ言っていたさ。

兄弟、なにか車内の行き先表でも見に2人で席を立つ。席が空く。するとだな。その向かいで読書しながら立っていた60くらいのネルシャツの休日風紳士がすっとその3人がけの一つに座ったんだ。
やったね。これで3人がけに3人かけられるよ。
これ、おとなしそうな顔しておっさん結構策士だな。寡黙な風でいながら、結構意図的に静かに怒りを表現しているのだろう。
「3人がけには3人腰掛けるものだ。」
そういう強い意思のようなものが感じられました。

兄弟2人、行き先表を眺めて気付かず。
するとさ、電車、次の駅に停車しちゃってさ。んで乗客があるのさ。若いサラリーマンが入って来て、つかつかと残り2つ空いてる1つに腰掛けちゃったのよ、いやナイスプレイ。

3人がけの席は、兄弟が空けている間に2席を座られちゃいましたとさ。

兄弟、それに気付いたものの時既に遅く、都心に行くに従って混んで来た電車でぐにゃぐにゃとバツ悪そうに座れなくなっちゃったと呟いてたわ。

子供より親が大事、と思いたい。by 太宰治。 労働者が大事。
 

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