2010年11月16日火曜日

BoB 。

たいしたこた書かない。さらっとね。ほんとだよ。

なにを思ったか、昨日 Bob Dylan をきこうと思って、いや正確には Like A Rolling Stone をききたくなって、CDラックを漁り、その曲収録の Highway61 Revisited を取り出せばいいものの、横の Blonde on Blonde を取り出してしまった。

Highway61 Revisited 1965年
Blonde on Blonde  1966年

それぞれ彼の6枚目と7枚目のアルバム。両作とも Dylan の全盛期の作品という世評ね。両作とも大傑作扱い。
この前の5枚目のアルバム、Bring It All Back Home から「フォークのプリンス」だった彼が「ロック」をやり出したんで、大騒ぎになってたところ。
当時はフォークは「良識のある若者」のため、ロックは「コドモのお楽しみ」みたいな意識が聴衆にあって、トンデモナイ事件として扱われたんだよ。


ボクさ。どうも Blonde on Blonde が苦手でね。というか、Highway61 が好き過ぎて、その姿を追ってしまうのだな。
Highway61 は、もの凄いテンションで辛辣でグロテスクな言葉をまき散らしながらバック・バンドと共に疾走する感があって。この頃の写真のサングラスとモッズ・スーツの彼が最も尖った頃だと思うのね。
かつて驕っていた、そして今落ちぶれた女に対し、

 アンタはもう透明な存在で
 隠すべき秘密もありゃしない
 どんな気分だい?
 家がどこなのか分からないってのは?
 誰にも知られてないってのは?
 転がる石みたいだってのは?

なんて言葉を投げつけるサマがさ。破壊的だよ。暴力的だよ。

で、次作じゃないですか。Blonde on Blonde 。
なんだか怠いんだよな。そんなにテンション高く無いんだ。演奏が。ミクスも、ちょっとヴォーカルが浮いてるように聞こえる、ボクの耳には。
ボクは英語が聞き取れないので、歌詞もあまり分からないんだけれどもね。

Rainy Day Women #12 & 35
Just Like A Woman

の2曲は好きだな。
アルバム冒頭の「雨の日の女」は、欧州の猥雑な旅芸人の移動みたいな雰囲気が素敵。「皆、石打たれるべきだ。 = 皆、ラリるべきだ。」って歌詞もなんだかわけ分かんなくていい。

「女の如く」は、

 彼女はまるで「女」みたいにとらえる
 彼女はまるで「女」みたいに股をひろげる
 彼女はまるで「女」みたいに痛みを感じる
 でも、まるで「少女」みたいに泣き出すんだよ

って歌詞がいいね。でもこれは「曲」が好きなんであって、このアルバム・テイクが好きな訳じゃ無いな。ライヴ版でもっと好きなテイクがある。

ってな訳で、Blonde on Blonde の魅力が分かりません。
人から説明されても分からないんだろうけどな。誰か教えてよ。

ん? オチ?結論? だからたいしたこと書かないって言ったじゃん。
 

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